マーケティングの価値に気付き、もっと勉強しなきゃ生き残れない

最近は、おかしな人からとんでもない問い合わせが来ることもすっかりなくなり、ようやくWebマーケティングも認知が広がってきたのかなと思っていた2019年年末。

久しぶりにプライベートで飲んでいる席で、たまたま知り合った小さな食品の製造直販をやっている社長さんに、私が今年スタートしようとしていたWebマーケティングとブランディングのための、「Udemy講座制作サービス」の話をした。

とてもビジネスを楽しんでいる方であり、すでに10年以上存続している会社だ。

その社長はなかなか精力的な方で、セミナーも行い、独自の資格制度を作り、スクールも開催している。

そのスクールは独自性があり、とても興味深いものだった。
ただ、話を聞いていると、Webのマーケティングには少々疎いようで、SNSも空回りしている様子。。。

ということで、お酒の勢いもあり、普段は絶対タダでは話さないと誓っている仕事のネタを話してしまった。

「その教材を動画にしてUdemyで売ったらどうか?」

すると、「それいいね」という流れになった。

まー当然といえば当然。

問題は、私がそれを商売にしているということ。当然だが私もタダではお手伝いできない。

売れる仕組みを作るには実務が伴うものだ。
だからこそ、コンサルティングという形で、私は協力させていただいている。

しかし、その社長さんはお金はかけたくないそうで、「成果報酬でどうだ」と言ってきた。

売る自信があるなら、成果報酬契約でやってごらんということだ。

その社長のセミナーや資格は、マーケティング戦略が未熟なのに、細々だが10年以上売れている。

Udemyで講座を作れば、売れる余地は十分にあると考えられた。
そして何より、Udemyで講座を持つというブランディンク効果も漏れなくついてくる。

そこで私は、

「報酬は売り上げの50%ならやってもいい」

と伝えた。

これは私にとってもリスクのある提案だ。
まー、酒も入っていたので半分は冗談だが。

しかし、帰ってきた答えは

「なんでそんなに払わなきゃならないの?」

というもの。

私が「冗談のつもりで」と提示した50%は、「安すぎた」という意味だ。
もし本気で商談になるとしたら、私は間違いなく70%は要求していただろう。

通常出版社が著者に払う著作料は10%程度だと聞く。
Udemyでも、Udemyのプラットフォーム上で売れた場合は、50%の手数料が発生する。
(自分が直接売ったものは手数料4%取られるだけ)

確かに、この社長のやっているメインのビジネスのように、製造小売りだと必ず原価がある。
物理的に形のあるものは、都度生産しなくてはならないのだから、原価があるのは当然。

しかし、物理的に形のない情報やデータというものの制作は、著者が負担するコストは1回だけの手間で済む。

本がまさにその典型。

コストがかかるのは本を印刷したり運んだり販売したりという、製造と流通においてだ。

動画を主体とするオンライン教材は、流通や印刷のコストは削減されているが、それでも、データーを置いておくサーバーの維持費や、顧客管理、決済管理など、常にコストが発生している。

私のサービスでいえば、私のノウハウの提供と撮影、編集までを行うので、本でいうまさに編集とそして印刷の部分に似ている。

とは言え実際に印刷をするわけではないので、その分著作権者の取り分が、本よりはだいぶ多くなっているのだが・・・

話がかなり逸れたが、製造小売りの社長さんとか、農家さんやメーカーの方と話をすると、こんな感じで販売や流通のコストをまったく無視した話をしてくる人が昔は多かった。

ちなみに、農家さんは農協に70%前後取られているのに、なぜかネット販売となると強気に出てくる。
卸価格を80%などという金額で平気で言ってくる。

20%では、決済手数料はでるが、管理をする人件費にもならない。
ましてや、マーケティングなど夢のまた夢。
もちろん、建設や工業大型機器など、数千万円の商品なら話は別だが・・・

最近はそんなことないと信じたい。

 

で、モノづくりと販売。

私はこの両方に位置しているのだが、その私から見ても、このモノがあふれている現代において、重要なのは「販売」の方だと痛感している。

いいモノは溢れているのですよ。しかもたくさん!
あなたの商品がなければ、他社の商品を選ぶだけ。

溢れているのに売る気が無くて埋もれている良質な商品やサービス、コンテンツのなんと多いことか!

世の社長さん方!
特に中小零細、個人事業の社長の皆さん!

商品開発もいいですけど、それは基本で当然として、さらに販売の方法、つまりは「マーケティング」に力を入れてほしい。

良いモノを作れば売れた時代は、とっくに過ぎ去ったのです。
良いものを作って、良いマーケティングをして下さい。

いいもの作ってよかったと喜んでいるのは、現代では趣味のレベルです。
趣味ならお金を稼ごうとか思わない。

お客様のことを考えていて、なおかつ自分の商品に自信があるのなら、きちんとマーケティングのことを考え、お客様に自分の商品を届けることを考えてほしい。

 

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